東京都の高齢ドライバー事故対策とサイトからの提言
目次
東京都の高齢ドライバー対策プロジェクトチームとは
東京都による現在の取り組み
高齢ドライバー交通安全セミナー
2019年7月に、高齢者を対象とした交通安全セミナーが東京都都民安全推進本部が主催し行われます。
渋谷のホテルで行われるのですが、高齢者特有の運転特性についてや実際の事故事例から、どうしたら安全に運転できるかを考えるセミナーのようです。
対象者は高齢ドライバーですが、席に余裕があれば65歳未満でも受講できるようなので私も申し込んでみようと思います。
踏み間違い防止装置の補助がある??
東京都では、アクセルとブレーキの踏み間違いが相次いでいる事から、踏み間違い防止装置の購入補助が検討されています。
まだ対象装置や予算規模は未定ですが、2019年6月5日に行われたプロジェクトチームにより検討されていくようです。
おそらく、熊本県のナルセ機材有限会社のワンペダルや、トヨタ自動車の後付安全装置等が対象になるのではと予想しています。
ナルセ機材有限会社のワンペダルとは、そもそもブレーキとアクセルを1つのペダルにしてしまおうと開発されたペダルで、踏み込むとブレーキ、足を右にスライドするとアクセルとなります。
また、アクセルをかけたまま踏み込むとアクセルは自動で効かなくなり、ブレーキのみが効くようにできており咄嗟のときにはとにかく踏み込めば止まるようにできている、という装置です。
そもそも1つのペダルなので踏み間違いは無い、とにかく踏めば止まる、という画期的なペダルです。
デモ機の貸出もしてくださっているようなので、お問い合わせしてみてはいかがでしょうか。
大本命!シルバーパス
そして意外と忘れられている(?)高齢者支援は、シルバーパスです。
私も実際に免許の返納の相談を受けて、都民の方にシルバーパスの話をすると「そんなのあったねぇ」なんて言われてしまいます。
高齢者にとって、東京都のシルバーパスはとても大きな魅力があります。
なんとほぼ全てのバスや都営地下鉄が無料になります。
ただし、発行にそれなりの金額(~20,510円)がかかりますので、普段から利用しない人にはメリットが少ないかもしれません。
また、発行できる窓口も限られているので、市役所等で簡単に発行できるようにしたりこのシルバーパス発行費の補助、周知などまだ東京都はできる事が多くあると思います。
シルバーパスについて、このサイトでもまとめた記事がありますのでご一読いただければと思います。
このサイトからの提言
僭越ながら、東京都に対し提案したいのはなんと言ってもシルバーパスのさらなる利便性向上と、啓蒙活動です。
東京都では、豊富なバス路線と鉄道網があり、公共交通機関だけで生活できる唯一の自治体といって過言ではないと思います。
ただ、2万円を超えることもある発行手数料や、シルバーパスの申請窓口の少なさ・分かりづらさからまだまだ利用者を増やす余地はあると思います。
そこで、
・発行手数料の補助
・窓口の拡充(市役所等でもできるように)
・高齢者を対象とした公共交通機関だけを使った東京ツアーやスタンプラリー等で、バス等の利便性を知ってもらう
以上を提案したいです。
とくに、公共交通機関を使ったツアーやスタンプラリーでは、自宅最寄りのバス停から乗車時にまずスタンプを押し、駅へ乗り継ぎ、浅草や新宿、高尾山等の観光名所まで全て公共交通機関を利用し各所でスタンプを押す等で楽しみながら、今まで使っていなかったバスの利便性を知ってもらう機会を作るべきと思います。
また、例えば「ふるさと納税しないキャンペーン」と銘打ち、今までふるさと納税をしていた都民を対象に、その方の納税額を高齢ドライバー対策に充てます!などの施行はいかがでしょうか。
東京都はふるさと納税の対象外自治体ですので、このような広報もできるのではないでしょうか。
まとめ
いかがでしたでしょうか。
現状では、そこまで手厚い自治体による自主返納や高齢ドライバー対策がされているとは言えないですが、本腰を入れて対策していこうという気概を感じます。
他都道府県では自主返納に対し様々な特典や補助を設け、自主返納を促しています。
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