自主返納

三世代

高齢者に寄り添った免許返納の説得の仕方

三世代

高齢者の運転事故のニュースを目にするたびに、

「うちの親も他人事ではない…」

「免許返納してもらいたいけど、傷つけずに言うにはどうしたらいいのか…」

などと悩む方も多いと思います。

ここでは、そんな方のために高齢者に寄り添った免許返納の方法をいくつか紹介したいと思います。

免許返納ができない理由

 

家族の方が親や祖父母の運転が不安だと思うのと同じで、実は当の本人も不安を抱いているのです。

運動していて感覚が前より鈍ったなどと自覚して、そこで免許を自主返納する方もいますが、自覚しつつも運転を続ける方もいます。

その理由が、

◯車がないと不便な地域に住んでいて、免許証返納したら生活ができない

◯今まで運転していたプライドと、車への愛着

この2つです。

車がないと生活できない

 

この問題は以前から言われていますよね。

車がないとスーパーにも行けないし、どこにも出掛けられない

今まで車に乗る生活が当たり前の方にしたら、車に乗れなくなるのは死活問題ですよね。

そのため、本当は運転に不安があるけど生活のために乗っているという方も多いのです。

車がないと生活できない方の解決方法は?

 

もし、家族の方が近くに住んでいてサポートできるようなら、そのことを伝えて「サポートしてもらえるなら車を手放しても生活できる」と安心してもらうことが大切です。

しかし家族の方が遠くに住んでいたり、それぞれの生活が忙しくてなかなかサポートできない場合もありますよね。

そんな時はどうしたらいいのでしょうか?

バスやタクシー、宅配を利用する

 

健康のために運動がてらバス停まで歩いてバスを利用することをおすすめしてみましょう。

でも、バス停まで遠いし本数も少ないしどうすればいいの…?

そんな方はタクシーを利用しましょう。

地域にもよりますが、運転経歴証明書を見せるとタクシー代が割引になるところや、年間1~2万円のタクシーチケットが援助される場合もあります。

でも、買い物のために毎日タクシーに乗るのは難しいですよね。

そんな時は宅配がおすすめです。

今はさまざまなスーパーで宅配サービスを行っていますし、配達してくれた方と世間話をするのが楽しみになるかもしれません。

このように、「車がなくてもやっていけそう」「免許返納をしたことによって新たに出会う人との会話が楽しめる」と思ってもらうことが大切です。

今まで運転していたプライドと、車への愛情

 

長い間運転をしてきて大きな事故もなく、今でも不安はあるけど十分乗れている

そういった理由から、なかなか免許返納に踏み切れない方も多くいます。

自分はまだ運転ができると思っているところに、家族から「そろそろ免許を返納した方がいいんじゃないか」と言われてしまうと、傷つきますよね。

では、いったいどうしたらいいのでしょうか?

きちんと感謝を伝えつつ説得をする

「お父さんには子供の頃から車でいろんな所に連れて行ってもらって楽しい思い出がいっぱある。本当に感謝してる」

「あの時のお母さんの運転のおかげで試験に間に合って、合格することができて今の自分がある」

など、説得をする前にまずは感謝の気持ちを伝えましょう。

そのうえで、なぜ運転を控えた方がいいのか説得してみます。

たとえば男性なら、視力の低下など身体的な機能の低下について指摘すると受け入れやすいと言われています。

ドライブシュミレーターなどで自分の運転を客観的に見てもらうのも効果的です。

女性の場合は、車を持ち続けたときの経済的なデメリットなどを伝えて、免許を返納した方が出費が少ないことや、いつでもサポートすることを伝えるといいです。例えば、JA共済のデータによると軽自動車で38万2670円、コンパクトカーで44万4542円、ミニバンで50万1734円も年間に維持費がかかっているそうです。
これを削減できれば、年数回も旅行に行けるね!と説得してみてはどうでしょうか。

まとめ

 

いかがでしたか?

上記の事が全ての人に当てはまるわけではありませんが、まずは高齢者の立場や気持ちに寄り添うことが大切です。

それには、家族とのコミュニケーションも必要になります。

免許の返納とともに、家族のあり方も見直せるいい機会かもしれませんね。

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