自主返納

自主返納を前向きに捉えるために~覚えておきたい3つのポイント~

運転免許証を自らの意志で返納する「自主返納」とは

 

昨今高齢者の運転による、あまりにも痛ましい事故が数多くメディアによって報道されています。
そんな中でクローズアップされてきた運転免許の自主返納制度ですが、「自主返納」という言葉をそのまま受け止めると、「運転する技量がないという証明」、「車に乗れなくなると生活が不便になる」といったネガティブなイメージが確かにあるかも知れません。

自主返納はネガティブな事なのか?

視点を変えてみると決してネガティブなことではないとお分かり頂けると思います。
例えば上で挙げた「もう運転する技量がない」という点について言えば、「技量がない」ということに気がつけるだけの高度な判断力を維持している証明でもあります。
人間誰しも認知能力・運動神経などが衰えていくことは明らか。
あの厳しいトレーニングと自己管理を徹底してきたイチローですら40代になり明らかに運動神経は衰えてしまっていましたよね。
その中で自分の引き際を決断するのはとても難しく、素晴らしいことだと言えるでしょう
これは免許返納における大前提ですが、『事故を起こしてからでは遅すぎる』のです。「運転免許を自主返納する」という決断そのものが素晴らしいことだという認識がもっともっと社会に広まっていって欲しいと切に思います。
もし自主返納を迷っている家族や友人がいるならば「今まで運転お疲れ様でした。これからは電車やバスでいろいろな所に気軽に行こう!」といったスタンスで後押し、もしくは迎えてあげられるような雰囲気作りが重要になってくるでしょう。

自主返納した方をサポートする様々なサービスも

 

免許証を自主返納をした方に向けた様々なサービスも発展してきています。
タクシーの割引や買い物時の荷物宅配サービスなど自治体により様々ですが、その最たるものが『運転経歴証明書』です。免許証を主な身分証明書として利用する方は非常に多いですが、この『運転経歴証明書』はその代わりとなるもので公的な身分証明書として利用できます
自主返納したあともいつも財布に入れておける写真付きの証明書はとても有用なものと言えます。手続自体も都道府県によって違いますが、代理人でもOKな場合が多いため怪我で入院中の方や認知症で本人が手続きをするのが難しくても手続きができます。そういった意味でのハードルは決して高くはありません。
また、他にも各市町村が独自に行っている自主返納特典は数多くあります。特典については多岐にわたるので、別の記事をご参照いただければと思います。
ただし!運転免許を有効期限切れで失効させていたり、事故を起こして行政処分を受けている期間は運転経歴証明書を発行することができません
そうなる前に、ぜひ自主返納し運転経歴証明書を発行しましょう。

最後に

繰り返しになりますが、『事故を起こしてからでは遅すぎる』ということ。そして、事故を起こさないために有効な「自主返納」という決断はきっと正しいということ。自主返納をした方へのサポートも充実しつつあるということ。その3点をご理解いただく一助になれば幸いです。

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